わたしの大好きなミスチルを紹介します

ファン歴10年超のミスチルファンがミスチルの曲や音楽業界についてレビュー、考察するブログです

「重力と呼吸」全曲レビュー

ミスチル19枚目のアルバム「重力と呼吸」の発売からそろそろ2週間ですね。

わたしもだいぶアルバムを聴き込んできたので、

今回はアルバム全曲のレビューを行いたいと思います。

1.Your Song

今回のアルバムのリード曲。

穏やかに流れるような音は耳触りがよく、

秋空のような哀愁と、懐かしさを感じさせてくれる楽曲です。

聴けば聴くほど心に残るスルメ曲。

古い記憶を呼び起こして回想し、そして「君」という存在がある有難さを歌う。

ミスチルが歳を重ねてきた「今」だからこそ書ける歌詞だなぁと。

あと間奏の部分がまた叙情的で良い。

2.海にて、心は裸になりたがる

SNSを見ているとこの曲について触れている人が多いように感じる。

そのくらい、最もミスチルらしくない、ミスチルのイメージを裏切る曲で、

衝撃的だったのかもしれない。

熟成されたYour Songに対して、青々しくて荒削りな、海にて。

ベテランバンドの貫録を持ちながらも、

まだまだ若いバンドには負けたくないといったプライドを感じる。

歌詞はミスチルらしい皮肉が散りばめられていてなかなか面白い。

3.SINGLES

このアルバムの中で、群を抜いて出来が良い楽曲。(と、わたしは思います)

前奏部分で(他のところでも入っているけど)何の楽器なのかはわからないけれど、

「フワン」と一瞬入る音があるんだけど、

その音がわたしは救急車やパトカーのサイレンのように聞こえて、

楽曲の張り詰めた雰囲気を高めている。

「胸締め付けるメロディ」からサビへと上がる部分が巧み。

達観したような冷めた歌詞は曲調とよくマッチしている。

4.here comes my love

繊細な楽曲で、このアルバムでは数少ないバラードのうちの1曲。

「輝く光じゃなくても」のリズムは驚きだったけれど、

聴いていくうちに慣れていく。

とにかくサビの盛り上げ方が上手い。

後半になるとどんどんダイナミックに壮大に、世界が広がっていく。

 

ミスチルの既存曲だと「しるし」のような王道の作り。

歌詞はドラマ「隣の家族は青く見える」にリンクしていて、

さり気なく狙っているところは是非チェックして頂きたい。

5.箱庭

ほのぼのとしていて単調なリズムだが、

「銃口から染み出る赤い血の色の悲しみ」とか、歌詞は重たくどぎつい。

「箱庭」という言葉はもちろん比喩で、

「自分本位で狭い世界観=箱庭」といったところだろうか。

このような曲にこのような歌詞を合わせてくるところが如何にも桜井さんらしい。

6.addiction

ミスチルのアルバムには必ず一般受けからかけ離れた攻めた曲が収録されるのだが、

まぁ、その1曲であるかなと思う。

ということで個人的には大好き。(SENSEの「I」、ブラオレの「過去と未来と交信する男」等々…好きです)

洗練されたイントロがとにかくかっこいい。

キーボードが良い味を出してますよね。

意味深な歌詞だが、まぁ、そういうことなんだろうな(意味深)

「more」が「もう」にしか聴こえないのもご愛嬌。

7.day by day(愛犬クルの物語)

「箱庭」も歌詞と曲が良い意味でミスマッチであると思うが、

それを上回る意外性を持つ楽曲。

タイトルからしてほのぼのした優しい曲なんだろうなと推察していたら、

なんとゴリゴリのバンドサウンド。

度肝を抜きます。

「クルは逞しい大型犬ですか?」と言いたくなる。

サビはキャッチーで親しみやすい。

8.秋がくれた切符

数少ないバラードのもう1曲目。

これは典型的なミスチルの曲という感じなので安心感があるのでは?

既存曲だと「安らげる場所」のような感じ。

派手さには欠けますが、純粋に心に染み渡る良曲。

サビの「神様が 僕らに くれた」のリズムが心地よい。

9.himawari

 まぁ今まで散々語ってきたので、特に改めて言うことは無いのですが。

www.mrchildren10love.comやはり名曲ですね。

SINGLESに並んで完成度の高い曲であると思います。

10.皮膚呼吸

アルバムの締めを飾る曲。

前の記事でもちらっと書いたんですが、

ミスチルは「リード曲」と「最後の曲」に重点を置いたアーティストですので、

これが最後の曲というのも勿論意味がある。

 

まず、歌詞はこの曲が飛び抜けて良い。

非常にメッセージ性の強い楽曲です。

方向性としては「Your Song」と同じように過去を回想しているのですが、

Your Songが「君」という存在の有難さを歌っているのに対して、

皮膚呼吸は「自分の人生」について歌っています。

 

売り上げを気にしながら、トップを目指しながら無我夢中で突き進んできた「若い頃」

頂上に辿り着いて、途方に暮れながらも、

また新たな目標を掲げて、若いバンドにライバル心を抱きながら走り続ける「今」

 

皮膚呼吸は「これまでのミスチルの歴史を振り返りながら、

これからのミスチルとしての決意を歌った曲」ではないでしょうか。

 

I'm only dreamin',but I'm only believin',

I can't stop dreamin'

 

この部分、心に響きます。

 

前作の「未完」、そして今作の「皮膚呼吸」、

次作はどんな曲を届けてくれるのでしょうか。

終わりなきミスチルの挑戦、今後も応援し続けたいです。